大学の授業で「デジタル・ディスラプション」について学ぶ機会があったので、今回はこのキーワードを取り上げようかと思います。
デジタル・ディスラプションとは何か?
デジタル・ディスラプションとは、デジタルテクノロジーによる創造的破壊を意味します。
ディスラプションとは、英語でdisruptionと表記し、その意味は「崩壊」です。
要するに、既存産業を根底から揺るがして代替してしまうような革新的なでデジタルイノベーションのことをデジタル・ディスラプションといいます。
デジタル・ディスラプションはこの数十年間で数多く発生してきました。
その有名な例がカメラ市場における米コダック社とソニーやキャノンの比較でしょう。
デジタルカメラの台頭によって新たな市場が生まれようとしている中で、米コダック社は既存のフィルムカメラ事業にのみ注力し、デジタルカメラ市場は見向きもしませんでした。
反対に、ソニーやキャノンといった企業は積極的にデジタルカメラ技術に投資を行い、市場を開拓していきました。
その結果が、現在のデジタルカメラ市場に反映されています。
このイノベーションに対する姿勢の差が企業の命運を分けたのです。
創造的破壊から学ぶことは何か?
さて、このデジタルカメラの例から学べることは何でしょうか。
それは、顧客や顧客の期待値の変化に対応し続けることが必要であるということです。
どれだけ圧倒的なシェアを誇っている企業であるとしても、IT化・デジタル化の先にある顧客のニーズに対応できなければ衰退してしまうのです。
ITが取り巻く現代社会ではその動きはより顕著になっていることでしょう。
この数十年を振り返るだけでも、社会では数多くのデジタル・ディスラプションが起き、人々の生活に変化をもたらしました。
新技術による創造的破壊は、市場の主役そのものを変えてしまうのです。
一説には、技術の転換速度は7年であると言われています。
すなわち、どんな技術も7年で新技術に置き換わるのです。
実際に、レコード・CD・ブラウン管テレビ・液晶テレビ・携帯電話・スマホといったモノは約7年で新しい技術に置き換わっています。
今後、デジタル化とデータの活用により、その転換速度はどんどん早くなっていくでしょう。
本業もブログも全て創造的破壊が必要だ!
「自分はデジタル化とは何の関係もないから大丈夫であろう」
こう思っていらっしゃる方はいないでしょうか?
しかし、私はどんな職業・仕事内容にも創造的破壊は潜んでいると考えています。
例えば、ブログだってそう。
絶えず、新しい情報を仕入れ、その情報をもとに新たな記事を書く。
それを続けていかない限り、既存リソース内で完結する記事しか創造することはできないでしょう。
創造の乏しいブログは徐々にユーザーを飽きさせてしまい、ユーザーはより新たな魅力のあるコンテンツの方へ離れていくことになるでしょう。
これも一種のデジタル・ディスラプションであると僕は考えています。
デジタル化は効率化の手段だけでなく、本業のあり方そのものを変えてしまうのです。
どんな仕事でも、新たなイノベーションにチャレンジし続けていかないと、未来がないのが現代なのです。
よそ見をしていると、どこからかやってきた新参者に全てを根こそぎ奪われていくことになるでしょう。
デジタル化がもたらす変化についていけるかどうか。
これが自分の未来を左右する重要な指針の1つとなっていくのではないでしょうか。